働きながら気づく、クリニックの職場あるある

医療事務

クリニックに限らずですが、実際に働いてみないと、求人票や面接だけではどんな職場なのか分からないですよね。

院長やスタッフの人柄、雰囲気、休憩時間の過ごし方、マイナールールなど、特殊だなぁ自分に合わないなぁと思ったことはありませんか?

このクリニックで長く働きたいと期待を胸に入職しても、何か月たっても人やルールになじめなかったり。

私が出会った求人や面接だけでは分からない、気を付けたいポイントをお伝えします。

「これは残業じゃない」の不思議ルール

就業時間が終わり、さぁ帰ろう♪とタイムカードを押して、着替えて帰ろうとしたとき・・・

白衣を着た男性の顔アイコン5

ちょっといいですか、このクリニックでの管理料について話したいですけど

女性会社員の顔のアイコン1

・・・えっ!なんで今から???

「タイムカード押したんですけど」って言いたくても言えずに固まっていると

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これは残業じゃないですから

って言われて、入ったばかりの私は何も言い返せず受け止めることしかできませんでした。

別の日、

白衣を着た男性の顔アイコン5

就業後に「院内感染対策に関するカンファレンス」の動画視聴に参加して下さい。

行政からの命令なので、これは残業ではありません。

院長が「これは残業ではありません」って言えば残業にならない???院長の言葉は労基法を超えるなんて!?

さらにまた別の日、

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今週、レセプトでチェックしてもらいたい部分を伝えたいんですけど。

えっ、ま、まさか、また業務後の残業にしてくれないやつ??と思って

女性会社員の顔のアイコン1

今週の土曜日は予定があるので残れません。土曜日以外でお願いします。

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土曜日は何時にどこですか?ここを何時にでないといけないんですか?

何があるんですか?それ、行かないといけないんですか?

お答えしましたが、さすがに引きますよね。なんとなぁく見えない分厚い壁が出来た瞬間でした。

紙に振り回されるクリニック

クリニックはまだまだ紙ベースの部分が多く、指示書や同意書などを見ると「紙はいらない、紙は無駄だぁ」とよく言っています。

ペーパーレスは良いことですし、紙を減らすことで無駄な作業が減った実感もあります。が、

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付箋は使わないで

印刷やプリントアウトは最小限

印刷するなら必ず両面で

カラーコピーは必ず許可を取って

1か月の紙の消費枚数知ってますか?

もちろん、カラーコピーの許可を申し出たことなんて一度もありません。許可してくれる気配ないですから。

付箋は張り付かなくなるまで使いましょうと、捨ててある付箋を拾い上げていたことも。付箋も1枚1枚大切に使わないといけませんね!

業務用ゴミ袋は高いので、たくさんゴミを出さないようゴミ箱にもチェックが入ります。

最初は慣れない部分もありましたが、紙を使わない工夫を楽しみ、紙の無駄を減らしながら仕事を進められるようになるのは、ちょっとした達成感ですよ。

また、処方箋はA4に4in1で印刷。薬局から字が潰れて読めないと問い合わせも度々。

白衣を着た男性の顔アイコン5

   処方箋をA5で印刷するルールはありません。薬局のルールを押し付けないで欲しい。

調剤薬局に今後はA5で処方箋発行して下さいと言われても、変更の余地なんてありません。

電子処方箋になれば解決なのかな。

ペーパーレス化が進んでいくと良いですね。

書類にも独自ルール

書類関係にも独自ルールがあるので、時々患者さんがかわいそうだなと思ってしまう場面もあります。

同意書や指示書は前払い制。

依頼書が届いても支払いが済むまで準備をしてはいけないルールがあります。

支払いにきて頂くよう電話をかけてはいけない、出来上がったらFAXして欲しいと言われてもダメ。

お支払い前の書類発行は無銭飲食と同じだそうです。

診療情報提供書は郵送・FAXしません

ほかの医療機関から依頼された診療情報提供書は、作成しても郵送することはありません。患者さん本人かご家族に取りに来てもらうルールとなっています。

ご家族から、切手代を払いに行くから書類は郵送して欲しいとお願いされたり、診療情報提供料と切手代を振り込んで頂いたこともあります。

主治医意見書は来院回数が大事

前回の処方日数が過ぎ、薬は無くなっているのに来院されていない方の主治医意見書は、来院するまで書きません。来院して頂いても、もう一回来たら書く!と様子を見ていることもあります。

訪問看護報告書は

郵送されてきた訪問看護計画書などは、紙のままカルテファイルに保管していましたが、

スキャンして紙は処分するようになり、

スキャンもやめて院長が読んだら処分するようになり、

とうとう院長は受け取らずに目を通すこともなく束のままシュレッダーの指示が。。。

これは医療あるあるなんでしょうか?

人柄がルールを作る

1年受診ナシは情報共有お断り

入院中や手術前の方の診療情報提供書の依頼があっても、1年くらい来ていない方だとお断り。

電話をする会社員のイラスト(男性・笑顔)

古い情報でもいいから共有させて頂きたいのですが。

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そんな情報なくたって診察できるし、私はやっていました。

と、お断りです。

自費書類のコピーは〇万円です

転院先の医療連携室から、自費の書類についてコピーの提供を依頼には

白衣を着た男性の顔アイコン5

患者さんから〇万円頂くことになるけど、それでも良いければ。

強気すぎるますよね。

その後、直接担当医から電話が来ました。。。

家族に説明済だから

薬に変更があって訪問診療先から診療情報提供書の依頼があっても、

「家族に説明したから情報提供は不要」

「情報提供がないとそんなことも分からないの」

この件もその後、担当医から電話が来ました。

まとめ

今回ご紹介したのは、私が実際に働いていて驚いた「独自ルール」や「医療現場のあるある」でした。

求人票や面接では分からない、入職して初めて知るギャップってありますよね。
院長やスタッフの人柄、ちょっと変わったルール、紙や書類の扱い方…。

その日の機嫌もあるかもしれませんし、その職場に合う人、合わない人がいます。


自分をその環境にあてはめていく作業は必然ですが、「自分はどんな環境で働きたいか」を忘れないようにしたいと思っています。

みなさんの職場にも、思わずクスッと笑ってしまうような“あるあるルール”はありませんか?

 

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